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1/26 コロラド州 アスペン コテージ no.4

 

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「Really? Well then let me wait here.(マジか。それじゃここで待たせてもらおうかな)」

「I would like you to come back if possible.(できればお帰り願いたいね)」

「So where did go?(で、はどこに行ったの?)」

俺の棘のある言葉はスムーズにスルーして、俺たちに尋ねるスコッティ。

「いてて……。Oh, she went to take a picture.(ああ、なんか写真撮りに行ったぜ)」

來夢が起き上がり、鼻を抑えながら涙声で言う。

「Picture?(写真?)」

「おう。She seems to have a good place in a local women's group. And it seems that she will show me around the place.(地元の女性2人組がいい場所教えてくれるって。案内してもらうって)」

來夢の言葉に、今まで笑みを絶やさなかったスコッティの表情に何故か緊張が走った。

ーーどうしたんだ?

「But I told you to come home at around 5 o'clock but I have not come back yet! So I'm worried so I will pick you up!(でも五時過ぎに帰って来るって言ってたのにまだ帰ってこないの! だから俺は心配だから迎えに行くの!)」

「まだ5時5分だけど……」

友基が呆れた面持ちでツッコミを入れる

「Women ...... 2 people.(女性……2人組、か)」

「What is it?(それが何?)」

「Ayumu. You may as well as you should pick her up as Raibu says?(ーー歩夢。來夢の言う通り迎えに行った方がいいかもよ?)」

「What do you mean?(……どういうこと?)」

スコッティが神妙な面持ちで言うので、俺は眉をひそめた。

「I recently heard it at a bar that there seems to be bad rumors recently. Four people, two men and two women(.最近よくない噂があるらしいのをこの前バーで聞いてね。男2人と女2人の4人組)」

「……Yup(……うん)」

「They kindly close to travelers. Two guys of same sex approach to a target whose guard is likely to be hard. Brought to this place where there is no popularity, if a man is gone, it is peeled. If it is a girl ... ... You do not have to tell me, do you?(旅行者に親切ぶって近づくんだよ。ガードが硬そうなターゲットには、同性の2人が近づく。人気のないとこに連れて行かれて、男なら身ぐるみを剥がされる。女の子なら……言わなくてもわかるだろ?)」

「……なんだって……?」

スコッティの言葉に、かすれた声を上げる俺。自分の内部が瞬時に凍りつく。

ーーまさか。を誘ったのは。

「マジかよ! 本当にヤバいじゃねーか! 早く探しに……」

「來夢。落ち着いて。まだそうと決まったわけじゃないよ。歩夢、まずはに電話してみよう」

今にもコテージを飛び出そうとする來夢を手で制しながら、俺に提案する友基。

「そう……だね」

声が震えそうになるのを堪え、俺はスマホを取り出し、震える指で画面をタップし、に発信する。

ーーすると。

『 はーい?歩夢くん?』

すぐにが出てくれたので、俺は安堵する。ーーしかし、まだ疑わしい2人組と一緒にいるのかもしれない。安心はし切れない。

「ーー、案内してくれる2人とはまだ一緒?」

「うん。……あー。なんかさー。すぐって言ってたのにまだつかないんだよねー。ごめん遅くなるかも」

ーーやはり怪しい。人気のないところへ連れて行っているかもしれない。

。今すぐそいつらと別れて帰ってきてくれる?」

「ーーえ? なん……」

「スコッティの話からすると、やばい奴らかもしれないんだ」

の言葉を遮りながら、俺は真剣に早口で言う。早くをそいつらから遠ざけたかった。一刻も早く。

「……わかった」

俺のただならぬ雰囲気になにか察したのか、は低い声で言った。撮影がしたくて渋るかと思ったが、の察しが良くてよかった。

ーーしかし。 「適当に理由つけてすぐ戻るよ。ちょっと待っ……」

の声が途中で途切れたかと思うと、よく分からない雑音が俺の鼓膜を支配した。「!?」と何回か叫んでも、返事はない。そのうち、通話が切れてしまった。

恐らくの手からスマホが奪われた。一緒にいる2人組の女によって。

「歩夢!? ちゃんは!?」

「なんて言ってたの!?」

來夢と友基の問いかけに俺は答えられない。腹の奥から奥から、湧き水のように後悔が押し寄せてくる。

ーーどうして、あの時許したのだろう。適当に手伝ってほしいことでも作って、出かけるのを許可しなきゃよかったんだ。

どうせXゲームが終われば君はいなくなってしまうんだ。その間だけでも、俺の言うことを無理やり聞かせて、側において。……君の魅力を間近に感じておくために、縛り付けておけばよかったんだ。

だけど君があんなに楽しそうに笑うから。あんなにわくわくしながらカメラを片手に尋ねてくるから。

俺にはそれを壊すことなんてできなかったんだ。


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泰人

Author:泰人
昔いろいろ夢書いてました。

久しぶりに書いてます。

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